【花粉症の漢方】小青竜湯の使い方と注意点
花粉症、特にスギ花粉の時期はくしゃみや鼻水、鼻詰まりなどの症状に悩む人がとても多いですよね。
一般的な治療として抗ヒスタミン薬の飲み薬やステロイドの点鼻薬をよく使用しますが、このようなことで困ってないですか?
- 眠気が気になる
- 効き目が不十分
- 妊娠中、授乳中でどの薬を飲んでいいか分からない
これに対して、漢方は選択肢の一つに入ってくるかと思います。
そこで、花粉症の症状緩和に効果があるとされる小青竜湯(しょうせいりゅうとう)について、その効果や使用方法をわかりやすく解説します。
小青竜湯について
まずは小青竜湯についての説明です。
構成生薬
- 麻黄(まおう)
- 桂枝(けいし)
- 乾姜(かんきょう)
- 甘草(かんぞう)
- 細辛(さいしん)
- 半夏(はんげ)
- 芍薬(しゃくやく)
- 五味子(ごみし)
構成生薬はこの8つです。
どのような症状に使えるか
寒さや冷えからくる風邪様症状(悪寒、頭痛、身体痛、発熱など)を伴い、くしゃみ、鼻水、鼻閉などの鼻炎症状を示すものによく用いられます。
これにより、花粉などのアレルギー性鼻炎に対しても使用されています。
小青竜湯はこんな人にオススメ
小青竜湯が効きやすい人は以下のような人(症状)です。
- サラサラの鼻水
- 冷えで症状が悪化する
小青竜湯はサラサラの鼻水に効果的です。
鼻水は体内の水はけが悪いものと漢方では考えます。その水はけをよくするのが小青竜湯です。
また、その原因には冷えがあると考えます。
小青竜湯は体を温める作用が強く、基本的には冷えで悪化するアレルギー性鼻炎に効果的です。
時期で言うと2月頃から始まる鼻水には効果的ですが、4月以降の暖かくなってきた時期に出る鼻水にはあまり向いていないかもしれません。
妊娠中、授乳中でも使用できます。
しかし「麻黄(まおう)」という生薬を使用しているため漫然と使用するのは控えましょう。
漢方といえどリスクはあります。妊娠中であれば小青竜湯よりもステロイド点鼻やロラタジンなどの抗ヒスタミン薬の方がリスクが低いという考え方もあるので、主治医に相談してみて下さいね。
小青竜湯の花粉症への使い方
小青竜湯の使用は何パターンか考えられるので、自分に合ったものを選択していきましょう。
単独で使用
小青竜湯だけ使用するパターンです。
症状の出始める時期に継続して使用する、症状が出たときだけ使用するといったように自由に使用して大丈夫です。
小青竜湯は即効性に優れています。重症例でなければ基本的に症状出現時のみの服用で十分でしょう。
他の薬と併用
他の薬、主に抗ヒスタミン薬の飲み薬やステロイドの点鼻薬と併用するパターンです。
花粉症などのアレルギー性鼻炎にはこれらの薬が一般的な治療とされています。
症状に合わせて小青竜湯を追加で使用してみましょう。
この場合も、おすすめは症状悪化時のみ服用するパターンです。正解はないので色々と試してみて下さい。
さいごに、YouTubeでわかりやすく解説しているチャンネルがありますので是非観てみてください。