【生理痛】月経困難症は痛み止めではなく生姜が効果的かもしれない
生理痛は市販や処方の痛み止め(主に非ステロイド性抗炎症薬)を使用するのが一般的かと思います。
しかし、近年、生姜(しょうが)がこの症状の緩和に役立つかもしれないという研究が注目を集めているため紹介します。
生姜の有効性
生姜(学名:Zingiber officinale)は昔から民間治療として使用されてきました。
最近の研究では、生姜がプラセボと比較して生理痛を軽減する可能性があるという結果が出ています。
(Negi R, Sharma SK, Gaur R, Bahadur A, Jelly P. Efficacy of Ginger in the Treatment of Primary Dysmenorrhea: A Systematic Review and Meta-analysis. Cureus. 2021 Mar 6;13(3):e13743. doi: 10.7759/cureus.13743. PMID: 33842121; PMCID: PMC8021506.)
痛み止め(メフェナム酸やイブプロフェン)と比較しても同等の効果を持つという研究結果もありました。
(Ozgoli G, Goli M, Moattar F. Comparison of effects of ginger, mefenamic acid, and ibuprofen on pain in women with primary dysmenorrhea. J Altern Complement Med. 2009 Feb;15(2):129-32. doi: 10.1089/acm.2008.0311. PMID: 19216660.)
使用方法
生姜を使用する際の具体的な量や回数、期間などは研究によって異なっており明確にはなっていません。
基本的には月経の開始前から生姜を摂取することがオススメです。
効果があったとする研究では月経開始から3日間、生姜の粉末250mgのカプセルを1日4回飲んでいたそうです。4回は大変ですね。笑
安全性
生姜は一般的に安全とされており、副作用の報告は少ないですが大量に摂取した場合、腹部の不快感、胸焼け、下痢、口や喉の炎症などの副作用を引き起こす可能性があります。
(eJIM,厚生労働省より)
まとめ
生理痛の治療において、生姜は有効で安全な対処療法として期待されています。
市販や処方の痛み止めと比較しても生姜は同等の効果があると期待されており、副作用のリスクは低いことが示されています。今後もこの研究が進むことで、生姜が生理痛の治療の選択肢になってくると面白いですね。